クローン病や潰瘍性大腸炎などの医学的に治らないとされている病気などで良く「完治した!」「寛解した!」とか言う情報はインターネットを通じて調べると、ゴロゴロ転がっていますよね。

そして大抵議論になるのが「完治」という言葉です。

一方の人は

「難病でも完治する」

もう一方の人は

「西洋医学で完治しないって言われているから完治しない」

そこで、難病患者である私はこう思うってのを記載したいと思います。あくまでも主観です。

言葉の定義


こういう議論ってまずは言葉の定義を合わせておかないと、いつまでたっても平行線のままになってしまいがちなので、まずは言葉の定義について。

治癒とは
治癒(ちゆ)とは、体に負った傷、あるいは病気などが完全に治ることを指す。狭義では「よくなった」ことを指し、「完全に治った」ことを完治(かんち)と呼んだりもする。
しかし、「治る」ということを「健康体に戻る(健康体=非病気の状態になる)こと」あるいは「元の状態に戻ること」のように解釈した場合、大きな怪我であれば傷痕が残るなどの後遺症があるため、たとえ治療が終了したとしても、それを治癒と呼べるかどうか微妙な問題をはらむ。さらに、遺伝的(体質的)な問題がからむ病気やいわゆる不治の病である場合、治癒というのは存在しないことになる。
情報元: 治癒 Wikipedia 2013年3月29日 (金) 08:02 UTC


寛解とは
永続的であるか一時的であるかを問わず、病気による症状が好転または、ほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態を指す。すなわち、一般的な意味で完治せずとも、臨床的に「問題ない程度」にまで状態がよくなる、あるいはその状態が続けば寛解したと見なす。
とくに「社会的寛解」の意味でその語を用いることの多い統合失調症においては、その症状により日常生活を含めた社会的な活動がほとんど影響されない程度にまでよくなった場合にそのように言う。しかし、その状態を保つために薬を服用し続けなくてはならないなど、一般的な感覚としては明らかに治癒とは異なる。
また、体質の問題であり、原則的には治癒しないとされるアレルギー疾患の場合にも用いられることがある。たとえば花粉症の場合、臨床的に3シーズン連続して症状を表さない場合に寛解したと考える。しかし、体質が変化していなければ再発の可能性はあり、こうしたことが治癒とイコールかどうかといえば、異なると言わざるを得ない。
情報元: 治癒 Wikipedia 2013年3月29日 (金) 08:02 UTC


つまりIBD(クローン病・潰瘍性大腸炎のこと)患者で言えば、完治とは
  • IBDに関する症状で病院にいかない。
  • 薬を飲まない。
  • 食事制限をしない
  • IBDの症状が出ない。

ということになりますでしょうか。

こうなれば私生活は最高でしょうね!


でもこの定義には問題があります。

「期間」と「世間一般の見解」です。

一般的には、IBD患者は治らないとされています(※潰瘍性大腸炎は大腸を取ったら症状が出ないと言われている)。
なので、症状がいつかはまた出るとされているからこそ寛解なのです。

だからこそ薬(漢方含む)を飲み、食事制限をして過ごしているわけですね。今が症状が良くても、いつか来る再燃のために予防や被害を最小限に留めるために。

やはりこの「期間」なくして完治は考えられないと思います。


ただし、完治された方もいらっしゃると思います。
人それぞれ症状があるのなら治った人も少なからず私はいると信じています。

誰もが難病であるIBDになるわけではないのだから、病気になった人の中でも治ってる人がいてもおかしくはないと思います。


完治したと過程の話


では、完治して、もう再発の心配はない!!って言う状態になったと仮定しましょう。

社会に出て過ごしていると、少なからず就職や保険や住宅ローンなどで「病歴」を記載させられる場面が来ると思います。
その時に、

病気は完治している。だから書かなくても良い。

完治とこういった手続きは別の話なので、ルールとしては書かなくては行けません。(就職時に病気を告知するかしないかは別問題として、ここではルールに則っての話)
ここで書かないとなると、そもそもIBDになっていなかったって事になりますからね。

そして住宅ローン・保険に落とされるっていう完治してもしなくても関係の無い現実が待っているわけです。
世の中は残酷です。
私は就職活動の時に思い知らされましたから・・

クローン病患者の就職活動の経験談

世間一般のIBDっていう定義が完治するよってならない限り世間からは「病気持ち」として扱われる。。。


よって・・・私の中の結論


長々と書きましたが、私の中では「完治した」って言う言葉は

現時点では、ただの言葉であって本当の意味での完治ではない

寛解を迎えることが出来るなら、何でもやろうと思います。
色々な情報が入ってくる現代では、「完治」という言葉を「効果があるけどいつまで続くかは解らない物」として置き換えます。

そして、それをやるかやらないか、

  • 信ぴょう性があるか
  • 誰・どこがその治療に対して保証しているか
  • エビデンスはあるのか
  • 費用対効果はあるのか



これを念頭に治療を選んでます。
今流行の「いつやるか?今でしょ!」の林修さんがテレビで言ってました。

負ける人物には共通している。それは

「慢心・情報不足・思い込み」

だそうです。

  • この治療なら何とかなるだろう~
  • 私ならきっと大丈夫
  • この人がネットで治ったって言ったから信じる


私達IBD患者は、自分がまさかクローン病・潰瘍性大腸炎になるとは思っても見なかったですよね?
安倍晋三首相がアサコールが潰瘍性大腸炎の特効薬でした。と言ったからって、アサコールで全員治るんだ!って思いませんよね・・・

より多くの情報が入ってくる時代では、こういった情報を見分ける力も付けなければなぁって思います。
間違った治療をしても誰も責任を取ってくれませんからね。

自分の体です。
大事にしましょう。

今私の症状がそれほど酷くなく、切羽詰まってる感じでもないから、こんな考えで、これが明日死ぬかもしれない!ってなったら変わるかもしれませんが、IBDはそういった病気ではないので、今はこれで良いのじゃないかな~って思ってます。


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 【タグ】:クローン病 

▶ この記事のコメント

なんと説得力のあるブログでしょうか。
期間的な定義、すばらしいです。
そうだよなあ、保険の告知事項に関しては「虚偽」になってしまう可能性があるんだよね。
何であれ「盲目的」なことは悲劇を招きますからね。
漢方には何の責任もないし、立派な治療のひとつだと思うけど、治ると信じさせ、悪化すれば
ペンタサ、イムラン、レミケをやったからだ・・・だなんて競馬場に出没するコーチ屋も霞む
無責任さとしか思えない。
それを「無知」と書いていた輩に怒り爆発ですが、ペコさんの大人なブログで怒りをとりあえず
鎮めます(とりあえず、ね)。
2013.07.17 09:05 | URL | ドン #- [edit]
> ドンさん
こんにちは!
コメントありがとうございます!

私が通院している大学病院でもIBDと漢方のあり方みたいな講義をこの前やっていました(私は行ってないですが)
その病院では、和漢診療科っていう診療科があり、漢方で症状を温和させよう!ってことみたいです。

こういった世間の流れを見ると漢方もいいと思いますね。

まぁ適材適所ってことですね!
TPPで今後医療がどう変わるかのほうが心配です・・・
2013.07.17 22:53 | URL | ペコ #- [edit]

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